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Ryzen 5 3500を使っているけど、もう限界かしら

Ryzen 5 3500のパソコンは安いけど、今から買っても使えるのだろうか…
以上のような、Ryzen 5 3500についての質問にお答えします。
- Ryzen 5 3500の2025年時点の立ち位置
- Ryzen 5 3500の最新Windows対応状況
- 2025年に使う際の注意点
- 買い替える際のおすすめCPU
Ryzen 5 3500は発売から5年が経過したCPUです。購入も使用継続もためらってしまう年数ですね。しかし、まだ使えるならお金の節約になります!
これから購入しようとしている人にとっては安くて用途に合致したCPUかもしれませんし、今使っている人にとってはまだまだ使い続けられるCPUかもしれません。
正しい知識を身につけ、賢い判断をするために、本記事がお役に立てば幸いです。
Ryzen 5 3500とは?基本情報をおさらい
普段使いなら十分!
Ryzen 5 3500は動画視聴やブラウジングといった普段使いや、Excel等の事務作業用なら十分なスペックがありますが、重い最新ゲームには不向きです。
RyzenはAMD(Advanced Micro Devices, Inc.)社が発売するCPUのブランドです。公式サイトの情報を基に、基本情報を表にまとめてみました。
発売日 | 2020年02月22日 |
コア数 | 6コア |
スレッド数 | 6スレッド |
最大クロック | 3.6 GHz(ブースト時4.1 GHz) |
TDP(消費電力) | 65W |
世代 | Zen 2 |
ソケット | AM4 |
ベンチマークスコア (Geekbench 6 マルチコア) | 5500 |
性能を簡単に表す数値である「ベンチマークスコア」に着目すると、Ryzen 5 3500は5500点となっています。
スコアは普段使いの最低ラインCPU「intel n100」の3100点と比較すると1.7倍以上であり、殆どの作業をこなせる水準です。
例えば、実際に動画視聴やブラウジングといった普段使い、そしてOffice(Excel、PowerPoint、Word)等の事務作業で使ってみたところ、特に重くなるシーンもなく、非常に安定して快適に動作する印象です。
昔のゲームや軽いゲームも動かせますが、重い最新ゲームは厳しいです。ゲーム性能に関しては記事の後半で詳しく解説します。
このように、2025年でも、用途によってはまだまだ使えるスペックです。
中古相場
CPUのみ購入する場合、フリマサイトでの相場は5000円程度です。(2025年現在)
そこそこの性能&Windows 11対応であることを考えると安価で、用途と合致する方にとって魅力的な価格と言えるでしょう。
Windows 11には対応している?
対応状況
2025年現在、Ryzen 5 3500はWindows 11に対応しています。
Microsoftの公式サイトによると、Ryzen 5 3500はWindows 11が公式にサポートされているため、最新のセキュリティで安心して使えます。
実際に各種セキュリティ要件を満たしているため、セキュアブート、TPM2.0、UEFIモードなどのマザーボード設定を行えばWindows11をインストールできます。
今後のリスク
現バージョンのWindows 11には対応していますが、今後のアップデートや、そろそろ出るであろうWindows 12で非対応になる可能性があります。
Ryzen 5 3500はWindows 11に対応しているCPUの中でも古い部類に入ります。リスクとして把握しておいた方が良いでしょう。
基本的に、長く使うなら新しいCPUを選んだ方が無難です。
注意点
最新ゲームを遊ぶのは厳しい
ゲームもVALORANTやマインクラフトのような軽いゲームなら快適に遊べますが、最新の重いゲームを動かすには力不足です。
例えば、モンハンワイルズの場合同じRyzenなら最低要件はRyzen 5 3600になります。Ryzen 5 3600と比較すると3500は8割程度の性能しかありません。
実際に遊ぶと最低設定でも30FPS程度しか出ず、場面によってはカクカクになります。
この場合Ryzen 5 3500がGPUの足を引っ張る形にもなります。高価なGPUの性能を無駄にしてしまうことは避けたいところです。
このように、ゲーミングとしては人を選ぶCPUと言えるでしょう。
(自作er向け)最新CPUに買い換えにくい
これから購入する人で、自作パソコンやパーツ乗せ換えを検討している方向けですが、Ryzen 5 3500は最新CPUに簡単には乗せ換えられません。
なぜなら、ソケットの違いがあるからです。
- Ryzen 5 3500のソケットはAM4
- Ryzen最新CPUのソケットはAM5
ソケットとは、マザーボード上のCPUを乗せる部分です。
AM4とAM5は互換性が無いため、Ryzen 5 3500から2025年最新世代のCPUに乗せ換えるためにはマザーボードごと買い替える必要があります。
またAM5マザーボードはDDR5メモリが必要なので、メモリも買い替える必要があります。
マザーボードとメモリを合わせて、安くても2万円程度のコストがかかります。
このように、Ryzen 5 3500で自作パソコンを作ったり、購入したパソコンをパーツを買い替えながら長く使うつもりなら、注意が必要です。
AM4からAM5への移行について解説した記事があるので、ぜひご覧ください。
Ryzen 5 3500からの買い替え先は?おすすめCPU候補
最新ゲームを遊びたいなら買い替えをおすすめします。用途や予算に応じたおすすめCPUをピックアップしてみました。
低予算なら Ryzen 5 5700x
低予算で乗り換えるなら、Ryzen 5 5700xは魅力的な選択肢です。
ゲーミングの定番CPUであり、ベンチマークスコアは1.7倍ほどになります。
ソケットは変わらずAM4であり、マザーボードを買い替える必要が無いところも良い点です。
CPU | Ryzen 5 5700x | Ryzen 5 3500 |
---|---|---|
発売日 | 2022年4月15日 | 2020年02月22日 |
コア数 | 8コア | 6コア |
スレッド数 | 16スレッド | 6スレッド |
最大クロック | 3.4 GHz(ブースト時4.6 GHz) | 3.6 GHz(ブースト時4.1 GHz) |
TDP(消費電力) | 65W | 65W |
世代 | Zen 3 | Zen 2 |
ソケット | AM4 | AM4 |
ベンチマークスコア(Geekbench 6 マルチコア) | 9700 | 5500 |
中古相場(メルカリ) | 15500円 | 5000円 |
ゲーム性能なら Ryzen 7 5700x3d
もっと予算をかけられる方に是非おすすめしたいのはRyzen 7 5700x3dです。
特徴はゲーム性能に大きく関わる、L3キャッシュの多さです。
ベンチマークスコアは1.9倍ほどで価格の割には低いですが、6倍ものL3キャッシュを搭載しているため、大幅なゲーム性能向上が期待されます。
こちらもソケットはAM4でマザーボードをそのままに載せ替えられます。
CPU | ryzen7 5700x3d | Ryzen 5 3500 |
---|---|---|
L3キャッシュ | 96MB | 16MB |
発売年 | 2024年2月2日 | 2020年02月22日 |
コア数 | 8コア | 6コア |
スレッド数 | 16スレッド | 6スレッド |
最大クロック | 3.0 GHz(ブースト時4.1 GHz) | 3.6 GHz(ブースト時4.1 GHz) |
TDP(消費電力) | 105W | 65W |
世代 | Zen 3 | Zen 2 |
ソケット | AM4 | AM4 |
ベンチマークスコア(Geekbench 6 マルチコア) | 10500 | 5500 |
中古相場(メルカリ) | 30000円 | 5000円 |
AM5に移行するなら Ryzen 5 7500F
思い切ってAM5に移行したいなら、Ryzen 5 7500Fがおすすめです。
比較的安価でありながら、十分なゲーミング性能があります。
先述の通りマザーボードやメモリを買い替える必要がありますが一度最新世代に移行してしまえば、最新CPUへのさらなる乗せ替えも可能です。
また最新のDDR5メモリへの換装もゲーミング性能向上に寄与します。
余裕があれば移行するに越したことはないですね。
CPU | Ryzen 5 7500F | Ryzen 5 3500 |
---|---|---|
発売年 | 2023年7月22日 | 2020年02月22日 |
コア数 | 6コア | 6コア |
スレッド数 | 12スレッド | 6スレッド |
最大クロック | 3.7 GHz(ブースト時5.0 GHz) | 3.6 GHz(ブースト時4.1 GHz) |
TDP(消費電力) | 65W | 65W |
世代 | Zen 4 | Zen 2 |
ソケット | AM5 | AM4 |
ベンチマークスコア(Geekbench 6 マルチコア) | 11600 | 5500 |
中古相場 | 18000円 | 5000円 |
AM4からAM5への移行について解説した記事があるので、ぜひご覧ください。
まとめ:Ryzen 5 3500は現役?それとも買い替え時?
2025年時点での結論
ゲーマーにはおすすめできませんが、最低限普段使いや事務作業が可能なスペックでお探しの方には十分現実的な選択肢です。
購入や継続使用を検討しても問題ないCPUですね。
連載全体で統一しているスペック評価や中古相場の算出ルールは、まとめページで解説しています。
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